虫歯の歴史


人類の歴史が始まったとされるおおよそ五百万年前に遡って
虫歯とのご縁を尋ねてみますと、
狩猟採取生活を行なっていた数百万年前の間の化石人類には
虫歯は発見されていません。

最も古い、虫歯らしきものは、約二十万年前のネアンデルタール人で
発見されています。

高い頻度で虫歯が見つかるのは、人々が農耕生活を始めた
約一万年前以降です。

米や麦、芋などを作り、加熱加工して食べ、貯蔵するようになると、
虫歯は増えていきました。

米などの炭水化物を、虫歯になりやすい環境で食するようになり、
このように変化していった食生活習慣で
口の中にいる細菌の糖発酵のあるものが虫歯を引き起こしたといわれます。

そして虫歯が万人の病気になったのは、十六世紀の砂糖の大量生産と世界規模での
流通が始まるようになってからです。

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コロンブスが西インド諸島を発見し大航海時代を迎えました。
「植民地」と奴隷という「労働力」が確保され、砂糖の生産量は
飛躍的に伸びていきました。

イギリスでは「アフタヌーンティー」が大流行した時期
1850年頃から一人あたりの砂糖消費量が爆発的に増加し始めます。

またフランスでも繊細で高度な技術をもった菓子職人たちが作る、
ボンボン、砂糖漬けフルーツなどの砂糖菓子の取引が急増しました。

こうして、ヨーロッパではむし歯が蔓延する時代へとなります。
あの有名なマロングラッセもこのころできたお菓子でしょう。

この日本でも食生活の変化、
砂糖をはじめとする甘味料が、庶民の口に入るようになるのは、
戦後になってからです。

戦後、高度成長を続け、国民生活が豊かになり、オーストラリアなどから、
大量に砂糖が輸入されるようになりました。

しかし、まだ調味料として使われるのがほとんどでした。
そういえば当時は冠婚葬祭の引き出物として使われていたようです。

ジュースや清涼飲料に大量の甘いものが入っていて、
それがごく普通に飲めるようになったのは、バブル期以降のことです。

すなわち精製砂糖の普及により1960年以降
1980年代初期を頂点に虫歯が爆発的に増えました。

このようにして、むし歯の歴史を見てくると、むし歯は食生活の習慣が
原因のようですね。

むし歯は決して治ることがありませんし、放置しておけば
七転八倒の痛みが待っています。

虫歯は人類の文明に特有の病気であり、その食生活の変遷と
密接な関係があることに気付かされます。


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